7.3 自動アップロードの新規設定

自動アップロード機能においては、ある送信対象ごとにひとつの設定をおこないます。

送信対象とは、手元のマシン内の
 あるパスのファイル
 あるパスのディレクトリ
などです。

ディレクトリを送信対象にした場合は、そのディレクトリおよび下位ディレクトリが含むすべてのファイル
実際の送信対象になります。

自動アップロード設定はいくつでも追加してゆけるので、複数の送信対象を
それぞれ独立したスケジュールでアップロードしてゆくこともできます。

送信対象のファイルやディレクトリのパスとして、
すでに実在するパスだけでなく、まだ実在しないパスも設定することができます。
(その場合はパスが実際に出現してから、はじめて送信がおこなわれます)

(重要)
もしファイルを暗号化して送信したい場合は、先に暗号鍵の発行を済ませてください。
->6.6 ファイルの暗号鍵の発行


設定の新規追加


自動アップロードの設定画面から、「新規設定の追加」をクリックします。


図 送信設定の新規追加ボタン

設定内容の入力フォーム画面がでます。


図 設定内容の入力フォーム画面

ここで各欄の内容を入力してください。

スケジュール


「何月何日の何時何分にファイルを送信するか?」という指定です。
いわゆるUNIX系OSのcron(クーロン)と同じ方式で、最短の間隔を1分単位として
"分" "時" "日" "月" "曜" の5つのフィールド値を、半角スペース区切りで記入します。

(注意)以下の説明では、入力値の例をダブルコーテーション( "" )で囲っていますが、実際の入力に "" は必要ありません。

●各フィールドには、次の数値を記入してください。

 分: 0〜59までの数値 分(時計の長針)をあらわします。
 時: 0〜23までの数値 時(時計の短針)をあらわします。
 日: 1〜31までの数値 日付をあらわします。
 月: 1〜12までの数値 月をあらわします。
 曜: 0〜6までの数値  0=日曜、1=月曜、2=火曜、3=水曜、4=木曜、5=金曜、6=土曜

●アスタリスク "*" を数値のかわりに記入すると、"全て"を指定したことになります。

 例)"分"フィールドに"*"を入れると、"毎分(1分おき)"を指定することになります。
 例)"曜"フィールドに"*"を入れると、"毎日"を指定することになります。

●各フィールド内にはカンマ区切りで複数の値を記入することもできます。

 例)"分"フィールドに"1,2,3"を入れると、"時計の針で1分と2分と3分のときだけ"を指定することになります。
 例)"曜"フィールドに"1,2,3"を入れると、"月曜と火曜と水曜だけ"を指定することになります。
 
●各フィールドには、2つの数値をハイフンでつなげた「範囲」を記入することもできます。

 例)"分"フィールドに"1-3"を入れると、"時計の針で1分と2分と3分のときだけ"を指定することになります。
 例)"曜"フィールドに"1-3"を入れると、"月曜と火曜と水曜だけ"を指定することになります。
 
●範囲とカンマを併用することもできます。

 例)"分"フィールドに"1-3,57-59"を入れると、"57分から3分までの1分おき"を指定することになります。

●範囲またはアスタリスクの場合は、スラッシュで区切って間隔値を指定することもできます。
 
 例)"分"フィールドに"0-15/5"を入れると、"0分から15分までの5分おき"を指定することになります。
 (すなわち"0分、5分、10分、15分")



(全体入力例)
実際の入力に "" は必要ありません
 例) "0 * * * *"  60分に一度、 時計の針で0分に送信する
 例) "0,15,30,45 * * * *"  15分に一度、 時計の針で0分、15分、30分、45分に送信する
 例) "*/30 0-6,20-23 * * *"  夜20:00から朝の6:30まで30分おきに送信する

(デフォルトについて)
デフォルトの状態 "* * * * *" では、毎分1回、時計の針で0秒ちょうどに送信します。

(注意)
時計の基準となるのは、Biscuitクルーズを起動しているマシンの時計です。

(注意)
UNIXのcronと比較した場合、本設定では、月や曜日の名前指定はできません。
また曜日で7は日曜をあらわしません(0のみです)。


状態


「実行」「休止」のいずれかを指定してください。
 実行を選ぶと、自動アップロードが起動しているかぎり、指定したスケジュールで送信が実行されます。
 休止を選ぶと、この設定は自動アップロード内に保持するものの、送信は実行されません。

 この欄を切り替えることによって、いつでも送信を一時中止したり再開することができます。


送信対象パス


送信対象のファイル名またはディレクトリ名を、PC内のパスで記入してください。
絶対パスか、もしくはBiscuitクルーズの起動パスからの相対パスにしてください。
空白や日本語を含むパスでも結構です。

(注)Biscuitクルーズ1.0.2以降の場合は「選択」ボタンがあり、それを押すとチューザが出るので
そのチューザから選んでもOKです。
チューザを使用せず、パス欄内に自分で直接パスを書き込んでも結構です。

 例)/data/foo/bar.csv (ファイルの場合)
 例)/Documents and Settings/foo/My Documents/bar.csv (ファイルの場合)
 例)/Documents and Settings/foo/My Documents/bar/ (ディレクトリの場合)
 
(重要)下のラジオボタンの「ファイル」「ディレクトリ」のいずれかをチェックしてください。

(重要)ディレクトリを指定した場合は、ディレクトリに含まれる全てのファイルが送信対象になります。
またそのディレクトリより下にサブディレクトリがあった場合、そのディレクトリ以下の全てのファイルも送信対象となります。
そういったディレクトリの深さに制限をつけたい場合は、「深さ」欄で指定してください。
特に制限をつけない場合は「-1」を指定してください。

(重要)送信対象となるファイルのファイル名には拡張子を正しくつけてください。
もし本来のファイルのタイプ(Mimetype)と異なる拡張子がつけられている場合は、ストレージ上にアップロードされた後で
ブラウザで閲覧しようとした際にそのファイルを正しく表示できない可能性があります。
->9.5 Biscuitクルーズでファイル本体の表示がうまくできない時

(重要)すでに実在するパスだけでなく、まだ実在しないパスも記入することができます。
たとえば日時を自動的につけて自動出力されるログファイルなどは、
あらかじめファイル名を決められないので、そのような場合に有効です。
もし自動アップロード時にパスが実在しない場合、
送信結果のログは「変更がありませんでした」という結果になります。


(MacOSXでの注意)実在するファイルを選択する場合に
ファイルチューザからファイルを選択した場合は、ファイルの拡張子がパス欄内に入力されない場合があります。
その場合は拡張子を自分で追加記入してください。


送信条件


「常に送信」を選択すると、送信対象を、そのファイルに更新の有無があろうとなかろうと、
 スケジュールごとに必ず送信します。

 例) 送信対象がファイルの場合:
   そのファイルをスケジュールごとに必ず送信します。

              
 例) 送信対象がディレクトリの場合:
   そのディレクトリ以下(深さに応じた)のすべてのファイルを、スケジュールごとに必ず送信します。
   ファイル名は事前に特定する必要はありません。


「新規ファイルまたはファイル更新時のみ送信」を選択すると、送信対象が新しく出現した場合か、
または既存ファイルが更新された場合にのみ送信します。
(そのような更新チェックをスケジュールごとに行い、該当する対象があった場合にのみ送信をおこないます)

 例) 送信対象がファイルの場合:
   そのファイルの存在またはタイムスタンプをスケジュールごとに確認し、新規作成または更新があった場合にのみ送信します。

   
 例) 送信対象がディレクトリの場合:
   そのディレクトリ以下(深さに応じた)のすべてのファイルの存在またはタイムスタンプをスケジュールごとに確認し
   新規作成または更新があったファイルだけを送信します。
   ファイル名は事前に特定する必要はありません。



送信エラー時


ネットワークやサーバの状態によっては、ファイルのアップロードが失敗する場合がありえます。
もしそのような場合、送信をリトライ(再試行)するかどうかを決めてください。
ここで指定された条件にしたがって、実際にファイル送信が成功するまでリトライします。
もし成功しなくてもリトライ回数を超えれば、それ以上リトライしません。

「リトライ回数」に、リトライの最大回数を記入します。
「リトライ間隔」に、リトライの時間間隔を記入します。

一度もリトライしなくてよければ「0」回にしてください。

(注意)
失敗時のリトライは、上記のスケジュール設定とは独立しておこなわれます。
スケジュールの時間間隔との兼ね合いでリトライ回数と間隔をきめてください。

 例) 本来のスケジュールが5分おきになっていて、リトライを1分おきに10回とした場合、
   最大10分間のリトライが終わっていなくても、次の5分後のスケジュールが並行して実行されます。



暗号化


暗号化するかどうかの条件を選択してください。

「ファイル本体のみを暗号化」
  ファイル本体の内容は暗号化されますが、ファイル情報(ファイル名やファイルサイズ)は暗号化されません。

「ファイル本体、ファイル名、元の更新時刻、サーバ受付時刻を暗号化
 ファイル情報まですべてが暗号化されます。

「暗号化しない」
 すべて暗号化されません。

(重要)暗号化する場合は、このアップロード設定の前に、先に暗号鍵の発行を済ませてください。


アップロード先のサーバ上フォルダ


自動アップロードしたファイルやディレクトリを、サーバのストレージ上でどのフォルダに入れるかを選択します。
サーバ上にひとつもフォルダがない場合は、ここではなにもしなくて結構です。

ここでの設定をなにもしない場合のデフォルトでは、ストレージのトップレベルがアップロード先になります。

(注)Biscuitクルーズ1.0.1までの場合は、ここにプルダウンメニューで、現在サーバ上にあるすべてのフォルダが選択肢として表示されるので、
それらの中から選択します。
(注)Biscuitクルーズ1.0.2以降の場合は、右に「選択」ボタンがあるので、それを押せばサーバ上のフォルダのチューザーが出ます。

「/ 」を選択すると、ストレージのトップレベルがアップロード先になります。


サーバ上に表示するファイル名


「ファイル名のみ」
 送信元のファイル名と同一のファイル名のまま、サーバのストレージ上で見えます。

「ファイル名を含む送信マシン内のパス」
 手元のマシンでのファイルパス全体が、サーバのストレージ上のファイル名の位置に見えます。

 例)/data/foo/bar.csvというファイルを送信する場合、

 「ファイル名のみ」だと、
   bar.csv
   というファイル名でストレージ上に表示されます。

 「ファイル名を含む送信マシン内のパス」だと、
   /data/foo/bar.csv
   というファイル名でストレージ上に表示されます。


(注意)パスの場合、マシン内でのフルパスになるとは限らず、
上記の「送信対象パス」で記述した文字列からスタートします。


サーバ上での受付時


「受付日時のフォルダに入れる」だと、アップロード先にそのようなフォルダを作成したうえで、
送信したファイルまたはディレクトリが、その中に収められます。

 例) 「自動アップロード2006.09.08 21:15」 などとなります

「入れない」だと、そういったフォルダを作りません。


ローカルなディレクトリ構成


送信対象がディレクトリの場合にだけ有意味な設定オプションです。
対象ディレクトリが、さらに内部に下位ディレクトリ(サブフォルダ)を持つ階層構造になっている場合に選択してください。

例)fooという手元マシンのディレクトリを送信する場合、fooの内部が次のような階層構造を持つとします。

/foo
  |
  -Alice.jpeg
  -Bob.jpeg
  |
  -bar
    |
    -Carol.jpeg
    |
    -etc
      |
      -Dave.jpeg


「アップロード先に再現する」だと、アップロードされたストレージ上でも、同じフォルダ階層をもつように保管されます。

アップロード先のストレージ上フォルダ
  |
  -foo
    |
    -Alice.jpeg
    -Bob.jpeg
    |
    -bar
      |
      -Carol.jpeg
      |
      -etc
        |
        -Dave.jpeg


「しない」だと、アップロードされたストレージ上ではフォルダ階層を再現せず、内部の全ファイルがアップロード先に単純に並びます。

アップロード先のストレージ上フォルダ
  |
  -Alice.jpeg
  -Bob.jpeg
  -Carol.jpeg
  -Dave.jpeg



フォルダ内のファイルの送信順


送信対象がディレクトリの場合にだけ有意味な設定オプションです。
ディレクトリ内に複数のファイルがある場合に、それらがストレージ上の見た目で、どのように並ぶかを指定します。

「サブフォルダを先頭にして」
 ディレクトリ内に、ファイルとサブフォルダ(下位ディレクトリ)が混在する場合は、サブフォルダをファイルよりも先に並べます。

「サブフォルダとファイルの区別なく」
 ディレクトリ内に、ファイルとサブフォルダが混在する場合でも、それらを区別なく並べます。

「サブフォルダを末尾にして」
 ディレクトリ内に、ファイルとサブフォルダが混在する場合は、サブフォルダをファイルよりも後に並べます。

「名前のアルファベット順」
 ファイル名またはサブフォルダ名のABC順に並べます。(日本語名を含む場合は日本語のバイトコードの順になるので一見して不定です)

「名前のアルファベット逆順」
 ファイル名またはサブフォルダ名のABC順の逆順に並べます。

「更新日時が古い順」
 ファイル名またはサブフォルダ名のタイムスタンプが古い順に並べます。

「更新日時が新しい順」
 ファイル名またはサブフォルダ名のタイムスタンプが新しい順に並べます。


自動ログイン時パスワード


ここでのパスワードとは、この自動アップロード設定にしたがって
Biscuitクルーズが定期的にサーバに自動ログインするためのパスワードです。
サーバのセキュリティ上の理由から、人間のユーザがBiscuitポケットにログインするための
本人用パスワードとは別ものになっています。
自動アップロードの設定ごとに独立した個別のパスワードを持ちます。

各設定の新規追加時に、Biscuitクルーズが自動的に乱数で作成して内部に保持します。
いま入力している設定の追加時に自動的に設定されるため、
あなたが特になにもする必要はありません。


設定の入力が終わったら


以上の項目を記入したらページ下部の「追加」ボタンを押してください。


図 入力した設定の実際の追加

入力された設定がBiscuitクルーズ内部に保管されます。

そして画面上には、実際に保管された内容が表示されます。
下の「アップロード設定の一覧に戻る」を押して、元の画面に戻ってください。


図 設定が終わった直後の画面

元の自動アップロード設定画面に戻ります。
すると、いま追加した新しい設定内容が、画面上に反映されています。

設定内容の上には、設定の操作のためのメニューがついています。
設定内容の下には、この設定にしたがった実際の送信状況の最新ログが表示されています。


図 自動アップロード設定画面にもどった

(重要)
設定が新規追加され次第、もし「実行」状態であれば、さっそくスケジュールにそった実際のアップロードがはじまります。


たとえばいま15:10だとして、スケジュールが"0 * * * *"(毎時間ごとの0分に送信)ならば、
いまから50分後の16:00に最初の送信がおこなわれます。

手動でテスト送信してみたい場合は、次ページをご覧ください。


設定がすべて終わったら


このまま自動アップロードを稼動し続けるのであればブラウザだけを閉じてください。
それで設定作業は終了です。

自動アップロードを稼動し続けなくてもよければ、自動アップロードを終了してください。
->7.13 自動アップロードの終了について


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